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Blog Latina [ブログ・ラティーナ]

月刊ラティーナを発行する(株) ラティーナの情報発信用ブログ!

日本初のブエノスアイレス・カルチャー・ガイド本発売

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 ラティーナで「オーガニック・ブエノスアイレス」の連載を続ける栗本斉さんが手掛けた日本初のブエノスアイレス・カルチャー・ガイド本「ブエノスアイレス 雑貨と文化の旅手帖」が5/27に発売になりましたが、編集部にも実物が届きました。
 栗本さんが愛情をもって丁寧に制作されたことが紙面から伝わる、とても優しい本になっております。ブエノスアイレスへの旅行を考えている人はもちろんですが、これはぜひ「本」としてもオススメしたい1冊になってます。本屋さんで、ぜひ手に取ってみて下さい! 全般的なカルチャーガイド本になっていますが、栗本さんだけに、音楽ガイドも充実していますよ!


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「今、ブエノスアイレスからは新しいカルチャーがたくさん生み出されています。そして日本にまだ入ってきていないものを手に入れたり感じたりできる“最後の楽園”といってもいいかもしれません。
 本書は、そんな“楽園”の雰囲気を少しでも身近に伝えられればと考えています。

“Buenos Aires”というのは、スペイン語で“よい空気”という意味。
まずはページを開いて、異国の空気を感じてみてください。
そして、日本から最も遠い大都会ブエノスアイレスへと、
一緒に旅してみようではありませんか。」(本書「はじめに」より)

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テーマ:これがオススメ! - ジャンル:ニュース

  1. 2008/05/30(金) 17:55:02|
  2. トピックス
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サルサ・スインゴサ! が渋谷、浅草でライヴ

 「ザッツいい男」大儀見元が率いる本格派サルサバンド、SALSA SWINGOZA!(サルサ・スインゴサ!)が、真夏目前の6月中旬、渋谷クロコダイル、浅草・江東区森下文化センターで、ラテン・グルーヴに溢れるライヴを行います。夏モードのスイッチを入れるのにぴったりの2Days。見逃せません。踊り逃せません。

SWNGZチラシ表

◆SALSA SWINGOZA!(サルサ・スインゴサ!)◆
 日本をはじめ、世界25カ国で公演を重ねた、日本人によるあの伝説的サルサ・バンド「オルケスタ・デ・ラ・ルス」。多くのファンに惜しまれつつ解散したのち、その創始者であった大儀見元を中心に、本格派ミュージシャンが集結。「スイング=SWING」と、スペイン語で「GOZAR=楽しむ」を合わせ、1997年、“SWINGOZA(スインゴサ)”を結成した。渋谷クロコダイルで初ライヴ後、都内ライヴ・ハウスを中心にライヴを展開、またサルサバンドとしては珍しくクラブ・シーンにも登場し、サルサを知らないオーディエンスにもその力強いラテン・グルーヴは好評を博した。1998年には、サルサイベント「Conbination Tokyo」、またチャリティーイベント「MUSIC BAZAAR」に出演。また、品川インターシティ・ホールのこけら落としイベント“クラブ・ニューヨーク”に連続出演、連日1000人もの観客を動員する。1999年初の大阪ライヴでは、800名もの観客を動員。その後も本格派サルサ・バンドとして多数のライヴ活動を行ってきた。コアなサルサ・ファンだけでなく、サルサを知らない音楽ファンも夢中にさせる熱狂的なライヴを展開し、現在日本サルサ界でまぎれもない王者の座に君臨する。

●2008. 6/10(火)渋谷
クロコダイル
 3500円
問い合わせ:03-3499-5205

●2008. 6/13(金)深川
 開場 18:30
 開演 19:00
江東区森下文化センター・多目的ホール
前売り一般/3000円 当日/3500円
問い合わせ:03-5600-8666

最新アルバムはSalsa Swingoza feat. Frankie Vazquez『Aqui se puede』(2007/10/10リリース)
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テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

  1. 2008/05/29(木) 14:08:36|
  2. イベント
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ブラジル盤紹介_2/2

 月刊ラティーナ6月号で紹介したブラジル盤の中からの数点ピックアップ紹介の後半。今なら、すぐに購入していただけるものばかりです。

『VARIOS/ESTUDIO COCA COLA(エストゥヂオ・コカ・コーラ)』2415円_EstudioCocaCola.jpg
[人気者同士の熱き共演集]
 ブラジルの音楽専門TVチャンネルMTVブラジルで、昨秋放送された特番がCDとDVDでリリース。当代の人気バンドがガチンコ対決する趣旨で、6グループ、3組の共演が収録。最初はアシェー界若手No.1、元ババード・ノーヴォのクラウヂア・レイチと、一昨年初来日した若手ロック・バンドのCPM22。2組目はポルト・アレグレから出たカショーホ・グランヂとロック界の重鎮ナンド・ヘイス。最後はレゲエ界のニューカマー、アルマンヂーニョと、昨年大ブレイクしたニューカマー、NXゼロ。この手の共演は歌手だけの場合が多いが、ここではアレンジも書き下ろしだ。バックバンドも丁々発止に絡み合い、聴き馴染んだ楽曲も新鮮な印象を受ける。未収録分(スカンキvsナサゥン・ズンビ、ネグラ・リvsピティ、マルセロD2 vsレニーニ)もあるので続編のリリースに期待したい。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by Willie Whopper〕

『OSWALDO MONTENEGRO/INTIMIDADE(オズワルド・モンチネグロ/インチミダーヂ)』2415円
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[べテラン歌手の総決算的スタジオ・ライヴ]
 まるでホーム・パーティーのような雰囲気で収録したスタジオ・ライブ・シリーズ『インチミダーヂ』。ギリェルミ・アランチンスに続いて第2弾としてリリースされたのは、昨年デビュー30周年を迎えたオズワルド・モンテネグロ。1956年生まれというから御年52歳のベテラン・シンガーだ。もともとはリオの出身だが、ミナスやブラジリアでの生活経験もある。日本ではマイナーな扱いだが、本国ではノヴェーラの挿入歌には欠かせない人物で、同世代を中心にファンが多い。近年はホベルト・メネスカルとのコラボレーションも順調だ。ここでは自身のキャリアを振り返るような内容で、ヒット曲を中心に披露、ブラジリダーヂ溢れる大人のフォークロックを聴かせてくれる。ゲストにゼカ・バレイロ、バンドリンのペドロ・アモリンも参加。ちょうど今頃はブラジル全土ツアーの真っ只中だ。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by Willie Whopper〕

『ZABE DA LOCA/BOM TODO(ザベー・ダ・ロカ/ボン・トード)』2625円
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[「一体トシいくつやねん?」北東部のファン必聴]
 タイトでスピーディなバンダ・ピファノス・ヂ・カルアルーと言えば北東部マニアの方なら思わずピクッと反応することでしょう。ザベーとは Isabelの愛称としてよく使われる名前でして、つまりはこの人、ブラジル北東部の葦笛・ピファノ吹きのばあちゃん。一体トシいくつやねん?!なのにこの切れ味の鋭さ、インパクトの強烈さはどうでしょう。そもそも楽器そのものの音程のデタラメさ(マジいい加減)で知られるピファノでありますが、彼女の高い演奏精度は驚嘆に値します。ザブンバやカイシャ(スネア)他、打楽器のビートも強靭そのもの。いかにも生身の人間が創り出す音楽って感じです。製作陣にマシエル・サルー、エスクリーニョ、そしてカルロス・マルタらが控えている(いずれも一部ゲストで演奏参加)ことからもわかる通り、実に素晴らしいクオリティに仕上がっています。北東部のフォルクローレファンならこれはもう必聴。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by 上沖央明〕

『ZEZE GONZAGA/ENTRE CORDAS(ゼゼ・ゴンザーガ/エントリ・コルダス(弦楽器と共に))』2415円
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[静謐な美しさに貫かれた好盤]
 ミカ・カウリスマキのドキュメンタリー映画『ブラジレイリーニョ』にも出演し、その上品で毅然とした佇まいが記憶に新しいゼゼ・ゴンザーガ。1926年生まれの81歳、ラジオ時代からブラジル音楽を支えてきた大歌手だ。本作はそのゼゼの歌と、弦楽器との共演を収録した美しい編集盤。クアルテート・マオガニ、アミルトン・ヂ・オランダ、ジョアン・リラ、マウリシオ・カヒーリョなどの他、バーデン・パウエル、ハダメス・ニャタリ、ハファエル・ハベーロなど、故人となったしまったマエストロとの貴重な録音を収録。静謐な美しさに貫かれた好盤である。ゼゼ・ゴンザーガの歌には、もちろん風格や威厳が感じられるのだが、それを支えているのは「歌心」に他ならない。「往年の大歌手」的な扱いを受けることもあるが、本作を聴けば彼女がいまだ現役の大歌手であることが認識されよう。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by 石郷岡 学〕


『PERI/SEGUNDO TEMPO(ペーリ/セグンド・テンポ)』2625円
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[安定した実力のSSWの新作がまたよい]
 前作『サンバ・パッサリーニョ(小鳥のサンバ)』が国内盤でも発売になり話題になったバイーア出身サンパウロ在住の気鋭のシンガー・ソングライター、ペリことペリアンド・コルデイロ・ノゲイラの新作が到着。人懐っこいメロディー・ラインは前作そのまま、ペリの軽やかなギターと歌声に加え、ブラシを多用し最小限にリズムを刻むドラム、トーン抑えめでそっと寄り添うようなベースのトリオを中心に、ベッドルームでセッションしている様な至極親密な空気感は癖になります。ヴァニア・アヴレウ、ジュサーラ・シルヴェーラをはじめとした♀Voの参加も見逃せません。ホドリゴ・マラニャォン『ボルダード』や、アフォンシーニョの『ベレー』、ヒカルド・テテ『ジェリンゴンサ』なんかがお好きな方は間違い無いかも。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by 石亀政宏〕

『GLAUCIA NASSER/A VIDA NUM SEGUNDO(グラウシア・ナセール/ア・ヴィダ・ヌン・セグンド)』2625円
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[3枚目にして独自のMPBスタイルに進化]
 バックミラーに映るはにかんだ笑顔は新たな道を見つけた彼女の気持ちの証。3枚目にして“突き抜けた開放感をもたらすフォーキー・ポップ・ブラジレイロ”へと脱皮したミネイラの女性シンガー・ソングライター。シンプルで芯の太いバンド・サウンドと鉄弦アコースティック・ギターのストロークを基盤に、ファルセットでひらりと身を返すしなやかで透き通った唄声は幾多のMPBレジェンドに匹敵。ミナス特有のメランコリー旋律、70’s U.S.産自作自演歌手のようなダイナミズム、親密なバンド・メンバー達と書き上げられた珠玉の曲達は“現代のクルビ・ダ・エスキーナ”と呼ぶに相応しいです。時にビッグ・バンド・ブラス、時に複数のヴァイオリン、時にサンバ、と彩りを添えながら綴られる煌めく叙情。車窓から夏の風に吹かれているような、天井知らずの期待と高揚が持続します。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by マットホワ伊藤〕

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テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

  1. 2008/05/28(水) 12:01:28|
  2. 商品紹介[ブラジル]
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ブラジル盤紹介_1/2

 月刊ラティーナ6月号で紹介したブラジル盤の中から、数点ピックアップして紹介します。今ならすぐに購入していただけるものばかりです。

『VARIOS/UM CANTINHO UM VIOLAO E BOSSA(ウン・カンチーニョ、ウン・ヴィオラゥン・イ・ボサノヴァ)』2625円
_UmCantinho.jpg
[ボサノヴァの真髄に触れる新録曲集]
 誕生50周年に相応しい“ボサノヴァかくあるべし”ともいうべきコンピレーション・アルバムが届いた。本来あるべき美しいものとは、まったく相反するカタチで商用乱発される米曲カヴァーのBOSSA○○○等のまがいものを静かに警告するかのような一枚に、久しぶりにペンも熱くなる。全14曲、ドラムやベースといった余計な添加物を一切排除した“声とギター”だけのミニマム・スタイル。そして、そのタイトルに示されている“部屋の片隅…一本のギター…”という「コルコバード」の詩に象徴されるオリジナルのボサノヴァにしか存在しえない美しい詩が並ぶ。そんな、ここに記録された演奏たちを聴いていると、ジョアンが「想いあふれて」~『声とギター』、そして近年そのライヴで示してくれた、ボサノヴァ本来の精神性へのオマージュを感じるだろう。最後に、この素晴らしい作品を創造したプロデューサーのジョゼ・ミウトン氏に最大の賛辞を送りたい。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by ヒロチカーノ〕

『NEY MATOGROSSO/INCLASSIFICAVEIS(ネイ・マトグロッソ/インクラシフィカーヴェイス(分類不能なもの))』3150円
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[ネイの声から透けてくるブラジル像]
 夜の森に棲まう両生類を思わせる衣裳を身につけ、ここ何年間かで積み上げたシックな素顔のイメージをあっさり覆したネイ様。カズーザやペドロ・ルイス、アルジラ・エスピンドラ&イタマール・アスンサゥン、シコ・ブアルキなどの作品を自在に取りあげ、キーボードにセコス&モリャードス時代の同僚エミリオ・カヘーラを迎え、ポップでロックでアダルトなブラジルをたっぷり聴かせてくれる。このアルバムには同名のツアーが先行し、音楽そのものにもまして、ステージで裸体をさらして着替えたりといった挑発的なネイ・ワールドが、大変な話題を呼んだとか。タイトルの「類別不能なもの」は、収録されているアルナルド・アントゥニスの曲から採られているが、ネイ本人を指した言葉ではなく、ブラジルを意味しているとのこと。類別を超越したところに残る枠「ブラジル」の今を、年齢も性別もジャンルも超越したネイの声で。ゴージャス。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by 国安真奈〕

『MOINHO/HOJE DE NOITE(モイーニョ/オージ・ヂ・ノイチ)』2625円_Moinho.jpg
[要注目の1stアルバム]
 元バンダ・エヴァの歌手、エマヌエリ・アラウージョ。マリーザ・モンチのツアー(『グレート・ノイズ』)や故カシア・エーレルのバンドに参加し、リーダー作も出している女性パーカッション奏者/歌手のラン・ラン。80年代中盤からカエターノのバンドに参加、90年の初来日公演にも同行したギタリストのトニ・コスタ。バイーア出身の3人がリオで結成したバンドの、プロデューサーにベルナ・セッパスとカシンを迎えたファースト・アルバムだ。アシェーではなく、バイーアのサンバにロックを取り入れたサウンドが特徴で、サルヴァドールのペロウリーニョと現在の拠点であるリオのラパが合併したような、ちょっぴりレイドバックしたライヴ・バンドのノリがとても楽しい。トンガリ感はそんなにないけどカイミの名曲「サウダーヂ・ダ・バイーア」なんて実に独創的なカヴァー。他にありそうでなかった、同時にどこか懐かしさを感じさせる音にハマってます。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by 中原 仁〕

『TIMBALADA/AO VIVO(DVD)(チンバラーダ/アオ・ヴィーヴォ(DVD))』
3675円
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[チンバラーダ初のDVD]
 チンバラーダ、15年に及ぶキャリアでなんと初めてのDVD作品。初期から近年までのレパートリーからイイトコ取りの全22曲にクリップ2曲のお得盤。ブラウン将軍が2曲でゲスト参加し、打楽器メンバーがラップで加わるほかは、新ヴォーカルのデニーが一人で歌いまくっている。Tシャツとデニムをヨレっと着こなす優男は新生エヴァのサウロにも通じる雰囲気で、渦巻ペインティングやジャンクを流用した従来の近未来的トライバル趣味とはやや異質だが、カジュアルでヤング&フレッシュな路線も十分にアリ。Track4「30分」のカポエイラの動きも俊敏。ダンディな白シャツ白帽子のブラウン将軍が歌うTrack3「アシャンス」は70年代アフロ・バイーアの至宝チンコアンスのナンバー。ガチな演奏は勿論、大会場だがギミックなしのステージは親密感が高く、客席のalegriaな感じもはっきり伝わる。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by 輪島裕介〕

『VARIOS/BELEZA PURA(ベレーザ・プーラ【TVドラマのサントラ】)』
2625円
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[大注目のノヴァーラ・サントラ]
 ブラジルのヒットチャートを眺めてみると、放映中のノヴェーラの挿入歌がランクインしていることは、昔から変わらないことだ。テレビ・グローボが月曜日から土曜日の午後7時過ぎから放映している1時間ものの連続ドラマは、視聴率の善し悪しがニュースになるくらい一般のブラジル人は観ているし、その影響力は計り知れないものだといえる。だから挿入歌がヒットする仕組みなのだ。2月から放映スタートした『ベレーザ・プーラ』のブラジル国内のアーティストによる挿入歌を集めたのが本作。初出の楽曲も多く、ブラジル音楽ファンにとっても要チェックの内容となっている。カエターノ・カヴァーでスカンキによる爽快なロックナンバーになったTrack2「ベレーザ・プーラ」は、現在ヒット中。また、テレーザ・クリスチーナとセウ・ジョルジによるTrack7「放っておいて」も聴けるのは、今のところ本作のみとなっている。とにかく旬な物を聴きたいという方には格好のCDだ。〔月刊ラティーナ08年6月号掲載 text by 堀内隆志〕

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テーマ:ラテン、ブラジル、ボサノヴァ、フォルクローレetc. - ジャンル:音楽

  1. 2008/05/27(火) 16:45:29|
  2. 商品紹介[ブラジル]
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ミルトン×グルーポ・コルポの歴史的作品が!

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 グループ・コルポの結成当初、音楽を担当したのはミルトン・ナシメント。『Maria Maria』『Ultimo Trem』という演目を制作して、同名の2枚組CDとしても発売されましたが、この度アルゼンチンから両サントラがコンパクトに1枚にまとまったCD『Milton Nascimento/Maria Maria』が入荷しました。『Maria Maria』と『Ultimo Trem』の両舞台に使われた作品が収録され
、外の紙ケースもこれまでの作品には付いていなかったものです。
 『Maria Maria』は1976年に初演されました。グループ・コルポが結成されたのが、1975年だったので結成後すぐの公演で、振り付けはアルゼンチンの振り付けしオスカル・アライスが担当。全曲、ミルトンの作曲で、作詞は舞台の脚本も担当したフェルナンド・ブラント。それから4年後、ミルトン、アライスに、脚本のフェルンドが再度手を組み制作されたのが、『Ultimo Trem』。ほぼ全曲がミルトンとフェルナンドのコンビで作られている。
 再発に寄せられたコメントでふれられているが、ミルトンを中心にバーハ・ダ・チジューカのアパートの1室に多くのミュージシャンと半共同生活をする中で作られた作品には、クルビ・ダ・エスキーナと直結するミルトン最良の音楽が閉じ込められている。

『Milton Nascimento/Maria Maria』
 RR 877 2625円(税込)

milton_Maria.jpg

01.Maria Maria
02.Pilar(do pila)
03.Os escravos de Jo
04.Pai grande
05.Seducao
06.Maria solidaria
07.Boca a boca
08.Ponta de areia
09.Povo da raca Brasil
10.Encontros e despedidas
11.A lua girou
12.Olho d'agua
13.Ultimo trem
14.Bola de meia,bola de gude
15.Roupa nova
16.Maria Maria(nova Maria)

◆WEBショップにUPされる前の注文はorder@latina.co.jp◆

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  1. 2008/05/26(月) 20:37:47|
  2. 商品紹介[ブラジル]
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『貴重な楽譜から』シリーズに注目!

 国立図書館が所蔵する大量の楽譜の目録化と連動し、眠っていた楽譜を実際の音として復活させる録音プロジェクト「貴重な楽譜たち」の近2作が入荷しました。『貴重な楽譜から(Ⅱ)ピアノ』と『貴重な楽譜から(Ⅲ)フォルクローレ』です。月刊ラティーナ6月号のP84,85で、西村秀人氏が詳しく取り上げています。

_VA-FOLKLORE.jpg
 新世代フォルクローレのショウケースとしても楽しめる1枚。フアン・キンテーロ、リリアン・サバ(栗本斉氏連載08年6月号の「オーガニック・アルヘンティーノ」の特集アーティスト)、コキ・オルティス出演。

Juan Quintero/Lilian Saba/Coqui Ortiz『Raras Partituras 3 folklore(貴重な楽譜からⅢ フォルクローレ)』
◆epsa music ◆EP 095102 ◆2520円(税込)


◆Juan Quintero
01.El buen remedio
00:01:53
02.Serenata araucana
03.De Sumampa

◆Lilian Saba
04.El cielo de Benito
05.Cuequita del desengaño
06.Este Tucumán mío
07.Malambo libre
08.Sencillito y de alpargatas

◆Coqui Ortiz
09.El sauce y el río
00:03:02
10.Allá por San Rafael
11.Arrolllito del sendero
12.Coplero
13.El chupino
14.El buen remedio

◆WEBショップにUPされる前の注文はorder@latina.co.jp◆

_RARAS PARTITURAS2
 幅広い分野の6人のピアニストが登場。全員が独奏で、クラシック、タンゴ、フォルクローレの幻の作品を奏でていく。
 ヘラルド・ガンディーニ、エルネスト・ホドス、ニコラス・ゲルシュベルグ、ディエゴ・スキッシ、リト・ビターレ、カルロス・アギーレ出演。


Gerardo Gandini/Ernesto Jodos/Nicolas Guerschberg/Diego Schissi/Lito Vitale/Carlos Aruirre『Raras Partituras 3 folklore(貴重な楽譜からⅢ フォルクローレ)』
◆epsa music ◆EP 96102◆2520円(税込)


◆Gerardo Gandini
01.La candorosa. Vals
02.Vals
03.Vals
04.Triste Nº 3.
05.Triste Nº 4.

◆Ernesto Jodos
06.Zambas. Op. 78. Nº 3
07.Huellas. Op. 33. Nº 2
08.Zambas. Op. 78. Nº 2
09.Huellas. Op. 33. Nº 1

◆Nicolas Guerschberg
10.Duelo de arrabal
11.Perdón

◆Diego Schissi
12.Primavera
13.Sueño Azul

◆Lito Vitale
14.Estrellita Federal

◆Carlos Aruirre
15.Ronda del pececillo de plata

◆WEBショップにUPされる前の注文はorder@latina.co.jp◆

_ramiro のコピー
タンゴ・ヴァイオリンの若き精鋭ガージョ率いるキンテート。
歴史にうずもれたタンゴの名曲を演奏した躍動感あるライヴ録音。

Ramiro Gallo Quinteto『Raras Partituras (貴重な楽譜から)』
◆epsa music ◆EP 081402◆2520円(税込)


 活性化著しい現在のタンゴ・シーンの中でも最高にオリジナリティ溢れるスタイルを確立しているヴァイオリン奏者ラミロ・ガージョ率いる五重奏団の3作目。国立図書館が所蔵する大量の楽譜の目録化と連動し、眠っていた楽譜を実際の音として復活させる録音プロジェクト「貴重な楽譜たち」の第一弾となるライヴ盤だ。今回は、タンゴ・ロマンサと呼ばれる和声的に洗練された高踏的なサロン風タンゴを数多く生み出した4人の作曲家達、フランシスコ・デ・カロ、コピアン、デルフィーノ、モラの珍しい作品を中心に取り上げている。ガージョの個性が強く刻印された演奏スタイルが、作曲当時としては先進的だっただろう原曲の高い音楽性と拮抗し、リディア・ボルダた3人の実力派歌手の協力も得て、過去と現在が不思議に融合した音楽世界を紡ぎだしていく。ガージョ自作のTrack13~Track16は今日のタンゴ創造の最高の成果の1つと言える素晴らしさだ。[text by 鈴木一哉]

◆WEBショップにUPされる前の注文はorder@latina.co.jp◆

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  1. 2008/05/23(金) 18:29:33|
  2. 商品紹介
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リリアナの最新作『Igual A Mi Corazon』到着! ホルヘ新作も!

リリアナ・エレーロ最新作。国内盤リリースもされた『リトラル』に続く11枚目のオリジナル・アルバム。またもや必聴の傑作!

 アルゼンチン・フォルクローレ界の至宝、リリアナ・エレーロの最新作が届きました。ソロ活動を初めてから約20年、11枚目のオリジナル・アルバムのタイトルは『Igual A Mi Corazon(私の心と同じように)』。

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Liliana Herrero『Igual A Mi Corazon(私の心と同じように)』
◆SONY&BMG ◆SB 7304182 ◆2520円(税込)


 06年の来日公演にも同行していたマリアーノ・カンテーロ(パーカッション)、マティアス・アリアス(ギター)がアレンジ/演奏の要となり、プロデュースはリリアナ・エレーロ本人とエルネスト・スナヘール。

 収録作品には「カント・ラブリエゴ」「カンシオン・デ・ラス・カンティーナス」「サンバ・デル・アリベーニョ」などのポピュラーソングの他、ミルトン・ナシメントのカバー「カイス」や、ウルグアイのアナ・プラダのカバーなどもある。

 ゲストにもメルセデス・ソーサ、テレサ・パロディ、リリアナ・ヴィターレ、リサンドロ・アリスティムーニョ、マリアノ・オテロら素晴らしいアーティストが揃う。

 前作よりコンセプシャルの感は薄れ、リリアナの視点で現在アルゼンチン・フォルクローレ・シーンがフラットに切り取られた。その創造性にまったくかげりは見えず、みずみずしいオリジナリティーに溢れている。アルゼンチン・フォルクローレの歴史に残るような名作を、また産み落とした。

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01.La casa de al lado (Letra y Musica: Fernando Cabrera)
02.Zamba del arribeño (Letra: Nestor Soria - Musica: Juan Falu)
03.Uruguay (Letra y Musica: Ruben Olivera)
04.Chanarcito (Letra: Leon Benaros - Musica: Carlos Guastavino)
05.Brillantina de agua (Letra y Musica: Ana Prada)
06.Canto Labriego (Letra y Musica: Teresa Parodi)
07.Achado (Letra: Carlos Careqa - Musica: Chico Mello)
08.Arbolito del querer (Letra: Aledo Meloni - Musica: Coqui Ortiz)
09.Zonko querido (Letra: Pepe Nunez - Musica: Juan Falu)
10.Cancion de las Cantinas (Letra: Manuel Castilla - Musica: Rolando Valladares)
11.Agua de mi sed (Letra: Coqui Ortiz - Musica: Matías Arriazu)
12.Cais (Musica: Milton Nacimento - Letra: Ronaldo Bastos)
13.Vidalero (Letra y Musica: Juan Quintero)/Ponte enferrujada (Letra y Musica: Antonio Bruno Zwarg)

リリアナのサイトで一部試聴できます。
http://www.lilianaherrero.com.ar/discos/igual_a_micorazon.php

WEBショップにUPされる前の注文はorder@latina.co.jp

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Jorge Drexler『Cara B - En Concierto(サイドB)』
◆GASA ◆GASA 25646957 ◆2625円(税込)


 ウルグアイ出身の人気シンガーソングライター、ホルヘ・ドレクスレルの新アルバムはライヴ録音による2枚組CD。
 ここ数年のホルヘのアンソロジーといえる内容。


 ウルグアイ出身の人気シンガーソングライター、ホルヘ・ドレクスレルの新アルバムはライヴ録音による2枚組CD。ここ数年のドレクスレルのアンソロジーといえる良作。

 ホルヘ・ドレクスレルは相反する2つのものを表現するのが好きなようだ。最新盤『12 Segundos de Oscuridad(暗闇の12秒)』でも甘いバラードからカタルシスへ、アコースティックからエレクトロニックへ、ソロからグループへと表現を次々に変えた。ホルヘ自身が新作『CARA B』に寄せて、「Aという面があるからこそ、Bという面がある。相反する二面によって構成されるひとつが、すべての人生や美しさの根源となっている」とコメントしている。

 本アルバムは2007年末に行われたスペインのカタルーニャ・ツアーで録音されたもの。一枚目(CARA B)はステージ上のマイクの仕掛けを通して録音。二枚目(CARA C)はホテルで録音したという奇妙なものだ。

 アコースティックな楽曲が多く、ここ最近のホルヘ・ドレクスレルの作品を中心に展開される今アルバム。その他ではポップスとラ・プラタ地域のフォルクを歌いつつ、レナード・コーエン、カエタノ・ヴェローゾ、キコ・ベネーノ、アルフレッド・シタローサなどのカヴァーも収録。スペイン語はもちろん、英語やポルトガル語でも歌っていて、幅広い世界を展開する。

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 CARA Cの最後の曲「右の肩のせん頸骨を骨折した」は、あるコンサートでの苦しみを歌のセラピーとして治療する中で生まれたもの。観客との距離も感じられるライヴ録音と、何の飾りもないホテル録音の2枚組で、ホルヘ・ドレクスレルという現在屈指のシンガーソングライターを、これまでで最も近くに感じられる作品だ。

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最新海外ニュース
トレモール、新作『旅する者(Viajante)』はフォルクとエレクトロニコのフュージョン!(05/22,アルゼンチン)
リオのデング熱、死者がついに110人突破(05/22,ブラジル)
レニーニ、6月初のブエノスアイレス公演実施!(05/22,アルゼンチン=ブラジル)
卓球老女! 97歳の女性がリオでの卓球トーナメントに参加(05/21,ブラジル)
6月にサンパウロ・ファッション・ウィーク開催!(05/21,ブラジル)

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  1. 2008/05/22(木) 17:44:15|
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『マノエル・デ・オリヴェイラと現代ポルトガル映画』

 海外ニュースで、ポルトガル出身の名匠マノエル・デ・オリヴェイラがカンヌでパルムドール名誉賞を受賞したニュース(http://www.latina.co.jp/html/topics/topics_disp.php?code=Topics-20080520110410)を取り上げましたが、日本では、2003年に、エスクァイア・マガジン・ジャパンより、「現役最高齢、世界映画界最大の巨匠 その偉業を称えつつ俯瞰するポルトガル映画の過去と現在」として、『マノエル・デ・オリヴェイラと現代ポルトガル映画』(2003年4月)が出版されています。現在のところ、彼の業績を体系的に扱った唯一の書籍のようです。

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 月刊ラティーナ2003年9月号では、岸和田仁氏に、同書の書評を書いていただいています。以下、同号よりの引用です。

 1990年9月、サンパウロ国際映画祭の会場でマノエル・デ・オリヴェイラ監督の『ノン、あるいは支配の空しい栄光』をみた。ギニア・ビサウと思われる戦地で植民地戦争に従軍している兵士たちが交わす、ポルトガルの戦争史についての議論のなかで、ローマ帝国への抵抗戦、セバスティアン伝説を生み出すこととなる1578年の「アルカセル・キビルの戦い」、そして1970年代に入っても続けられていた時代錯誤的な植民地戦争につて過剰なほど濃密に語られる。オリヴェイラ流儀の植民地政策主義なのだが、評者も隣接のブラジル人観客も洪水のような言葉の連弾い2時間も耳を傾けていて疲れ果ててしまったものの、映画美に酔った記憶だけが残っている。「無声映画時代に映画をとったことのある多分最後の現存する映画作家」と自己規定する、このポルトガル映画界の巨匠は1908年生まれだ。短編映画を含めれば多作にして、最も長期間活躍している映画人であるが、『フランシスカ』、『神曲』、『世界の始まりへの旅』、『クレーブの奥方』、『家宝』などの傑作といえる長編を続々と生み出すようになったのは70歳を過ぎてからである。サラザール独裁体制というポルトガルの政治状況が自由な映画製作を妨げたという事情があるにせよ、この老年パワーはいったいどこからくるのか。80歳になっても仕事への情熱はいささかも衰えず映画の可能性を拡大させるような話題作を連発している。
 評者が一番惹かれる作品は、スペイン植民地におけるインディオ奴隷化に反対したラス・カサスと同様にブラジルでのインディオ隷属化反対を主張したが故に異端審問で裁かれたアントニオ・ヴィエイラ神父の一生を描いた『言葉とユートピア』(2000年)である。老年のヴィエイラを演じたのがブラジルの代表的俳優リマ・デュアルチだったので、ブラジルでも大いに話題となったが、この17世紀のヒューマニストをユートピアンととらえるオリヴェイラ監督はこの時82歳だ。
 この巨匠のフィルモグラフィス全てが1冊に凝縮された本書を読み進めれば、単にポルトガル映画の豊かさとか面白さといったレベルは雲散霧消し、国境を超えたオリヴェイラ世界の魅力にハマルこと間違いなしだ。実業家兼映画人というアンビヴァレントな監督が快進撃を開始した原因は、74年のカーネーション革命にある、方や映画表現の自由を付与し一方家業を破産せしめたからだ、という仮説を本書で確認できたのも収穫だ。本誌でおなじみの赤坂大輔氏による企画本だが、お薦めの労作である。(月刊ラティーナ2003年9月号より、texto por 岸和田仁)

 同書より、マノエルの言葉を引用します。
 
 ~~~
 映画は芸術表現であり、その限りにおいて、真正さと視野の広さのもとで受けとめられねばならない。他の芸術を例外なく包み込む以上、映画には明らかに規則があるが、それはたいした問題ではない。規則は芸術を、そのもっともよい意味において、ゲームに仕立てあげる。規則がなければゲームも成立しないし、同様に、自然法なしに科学は成り立ちえない。だがその法は可能なかぎりその限界にまで達している。なぜなら、もし法の範囲が越えられてしまえば、事物であり、原因であるという観念を失うおそれがある。映画における言葉の濫用がしきりに宣伝されるが、わたしたちも言葉の濫用について大いに語り、いくつかの場合には、言葉の濫用もまた、いくつもある映画的形式や方式のひとつだとした。だが、正当化されないひどい濫用が頻繁におこなわれ、しかもそれは言葉に限られず、いくつかの映画ではキャメラの動きにまで及んでいる。そのことはけっして話題にならないが、実はキャメラのそうした動きは正当化されえない。実際、大半の場合、それは映画形式の真正さを充分に尊重していないのだ。逆に、キャメラの芸当ときわめて洗練された技術を誇示しているのであり、それらは映画をサーカスの出し物に変えてしまう。(「言葉と映画」マノエル・デ・オリヴェイラ 『マノエル・デ・オリヴェイラと現代ポルトガル映画』エスクァイア・マガジン・ジャパン出版)

 今回の受賞に際し、マノエル・デ・オリヴェイラは以下のようなスピーチをしたそうです。(http://www.varietyjapan.com/news/movie/2k1u7d000001syun.html 参照)

「私は一番若いとはいえなくても、まだまだ若い監督の1人だと思っています。私は100年の人生のうちの78年を映画づくりにささげてきました。映画がこれからも存在し、映され、保存されていくことを祈っています。そのことでは、映画の記憶を保存しようとしたシネマテークの創設者アンリ・ラングロワに敬意を表します。ある人が(フェデリコ・)フェリーニに、映画がつくられても人に見せる機会がなくなっていることを嘆くと、それは飛行機をつくって空港をつくらないようなものだと言ったそうです。私はカンヌ映画祭は最も美しい空港だと思います。私はこの歳まで映画をつくってきましたが、映画が私を成長させてくれたのです」

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最新海外ニュース
アメリカ海軍機がベネズエラの領空侵犯(05/20,ベネズエラ、アメリカ合衆国)
アドリアーナ・カルカニョットのリスボン公演初日に停電!(05/20,ブラジル、ポルトガル)
カンヌ映画祭で、葡人監督マノエル・デ・オリベイラにパルムドール名誉賞(05/20,ポルトガル、フランス)
ドミニカ共和国大統領選、フェルナンデス大統領が再選!(05/19,ドミニカ共和国)
ホルヘ・ドレクスレル、ALASのチャリティーに出演!(05/19,アルゼンチン、メキシコ)
7万5千人のブラジル人売春婦がヨーロッパに(05/19,ヨーロッパ、ブラジル)
ゼリア・ガッタイ(91歳)死去。(05/19,ブラジル)

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  1. 2008/05/20(火) 14:46:13|
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月刊ラティーナ6月号完成!

 月刊ラティーナ6月号完成しました。20日に店頭に並びます!
 表紙&インタビューは、シンプルで豊潤な新作『俳句』を発表した、ブラジル音楽の未来を担う才女ジューサです。
「ブルジュの春レポート」「アシャ・インタビュー」に加え、人気連載の「それでもセーヌは流れる」もあって、フランス音楽記事の多い号になりました! ぜひぜひ!

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◆ジューサ『俳句』――ブラジル人プロデューサーとの
 共同作業から生まれた自然体の音 文:宮子和眞
◆日本初「ビバ!セントロアメリカ」に参加する音楽家たち! 文:本田健治
◆ジルベルト・ジル再考 第4回
 ジルベルト・ジル-1人の政治家として 文:岸和田 仁
◆音楽フェスティバル<ブルジュの春>
 フランス音楽シーンの今を彩るアーティストたちの共演 文:松山晋也
◆ナイジェリア出身、フランス経由でアシャの人気上昇中! 文:松山晋也
◆ドーナル・ラニー 沖縄とアイルランドを行き来しながら
 スケールの大きい音楽を続けるグルーヴ・マスター 文:真保みゆき
◆痛快なミクスチャー・ロックを見逃すべからず
 待望の来日! ノー・スモーキング・オーケストラ 文:松山晋也
◆連載第5回 それでもセーヌは流れる
 ドミニク・クラヴィック、パリ的野蛮の繊細さ 文:向風三郎
◆初来日したアルゼンチンのシンガーソングライター
 フロレンシア・ルイス 文:土佐有明/写真:三田村 亮
◆オーガニック・アルヘンティーナ~コンテンポラリー・フォルクローレの世界~
 連載第15回 詩情溢れるピアノ弾きリリアン・サバ 文:栗本 斉
◆ラ米乱反射 連載第28回 ********
 *********** 文:伊高浩昭
◆日本ブラジル移民100周年記念特別連載 移民を撮る 移民を描く その伍
 移民百年の錬金術師 文:岡村淳/イラスト:宇佐美里圭
◆広い風 175[イキトス] 写真・文:高野 潤
◆新・南のポリティカ 53 聖火リレーから先住民問題を考えた
 アボリジニに謝罪したオーストラリア政府 文・コラージュ:上野清士

◆NOTICIAS MUNDIALES
BRASIL(Hitoshi Kishiwada, Hirosuke Kitamura, Tetsuya Hida, Nio Tatewaki)
ARGENTINA(Diana Atsumi)BOLIVIA(Junko Seto Hashiguchi)
CUBA(Hitoshi)MEXICO(Kiyoshi Ueno, Miho Nagaya)
PARIS(Kazuko Ueno)LONDON(Yuki Kishi)THAI(Marisa Osawa)

◆ESPACIO/EL SALVADOR 文:上野 清士
◆INFORMACION
topics - concert - live spot - radio - new release - others etc.
◆LIBRO/CINE

◆EVENTO/グルーポ・コルポ~タンゴのルーツ
◆ENTREVISTA /TOMUYA 文:真保みゆき
◆ESPACIO/WORLD BEAT 文:関口義人
◆ESPACIO/MEXICO 文:長屋美保
◆TU,SOLO TU 101. デビューから12年。“あの”サウンドが復活
 セルヒオ・ジョージが蘇らせたDark Latin Groove = DLG 文:岡本郁生
◆虚無への巡礼37――オリエントを迷走するドムの軌跡を追って 文:関口義人
◆忘れられた音楽への思慕~アルゼンチン国立図書館
 《ラス・パルティトゥーラス(貴重な楽譜)》コンサート・シリーズ 文:西村秀人
◆本格的なタンゴを初めて披露してくれた〈ゴタン・プロジェクトの歌姫〉
 ヴェロニカ・シルヴァ そのルーツとは!? 文:高橋正人
◆レシーフェ便り その25
 セルジオ・ヴィエイラ・ヂ・メロの軌跡 文:岸和田 仁


◆ディスコ・ガイド 国内盤/輸入盤
◆通信販売お申し込み方法
◆最新バックナンバー一覧
◆オピニオン/愛好会ニュース
◆編集後記/次号予告


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最新海外ニュース
ドミニカ共和国大統領選、フェルナンデス大統領が再選!(05/19,ドミニカ共和国)
ホルヘ・ドレクスレル、ALASのチャリティーに出演!(05/19,アルゼンチン、メキシコ)
7万5千人のブラジル人売春婦がヨーロッパに(05/19,ヨーロッパ、ブラジル)
ゼリア・ガッタイ(91歳)死去。(05/19,ブラジル)
カーニヴァルの名門チームが自慢の打楽器隊の人数を削減へ(05/16,ブラジル)
過酷な運命 カリブの競走馬(05/16,プエルトリコ)
ドミニカ共和国、大統領選キャンペーンで死者3名(05/16,ドミニカ)
“Save The Children メガ・フェスティバル” いよいよ明日、メキシコとアルゼンチンで同時開催!(05/16,メキシコ=アルゼンチン)
カエターノがホナウドに贈る「3人のおかま」(05/16,ブラジル)
ブラジル、10%の富裕層が75%の富を所有している(05/16,ブラジル)

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  1. 2008/05/19(月) 20:08:21|
  2. 月刊「ラティーナ」
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ラティーナ08年6月号、目下製本中です!

5月20日発売のラティーナ08年6月号[通巻652号(!!!)]も、無事20日に書店発売となるべく、現在目下印刷&製本中です。
詳細は来週紹介しますが、表紙は新作『俳句』をオーマガトキから発表したジューサです。

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最新海外ニュース
カエターノがホナウドに贈る「3人のおかま」(05/16,ブラジル)
ブラジル、10%の富裕層が75%の富を所有している(05/16,ブラジル)
シャキーラ来ア、メルセデス・ソーサと今週末初共演!(05/15,アルゼンチン=コロンビア)
ラテンアメリカ及びカリブ地域-EUサミットがペルーにて開催(05/15,ラテンアメリカ、EU)
人質解放へチャベス大統領が再び動き出す(05/15,ベネズエラ、コロンビア)

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  1. 2008/05/16(金) 18:21:52|
  2. 月刊「ラティーナ」
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ラテンアメリカのコンテンポラリーアーツ

第69回 舞台芸術講座 TODAY'S ARTS 豆知識講座(1) 
ラテンアメリカのコンテンポラリーアーツ

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今年は日本人がブラジルに移住して100周年。

そんな中、今月24日には「第69回 舞台芸術講座 TODAY'S ARTS 豆知識講座(1) ラテンアメリカのコンテンポラリーアーツ」と銘打って、ブラジルとアルゼンチンを中心に現代美術と舞踊事情について映像やスライドを用いながらわかりやすく紹介する講座が神奈川県民ホールで行われます。
6月にはブラジルからデボラ・コルカー・カンパニーが初来日!近年世界から熱いまなざしで注目されているラテンアメリカの今を、日本人ブラジル移民100周年の年に少し学んでみませんか?欧州に偏りがちな知識をグローバルに広める絶好のチャンスです。ご期待ください!

講 師:國吉和子(舞踊評論家) 鈴木勝雄(東京国立近代美術館 学芸員)
主 催:神奈川県民ホール(指定管理者:財団法人神奈川芸術文化財団)
公演日:5月24日(土)
開 演:14:00 [13:15開場]
会 場:大会議室
料 金:自由席 一般1,500円 学生1,000円
※ セット券 一般6,750円/友の会6,000円/学生4,950円 《限定100組》
 (セット券=第69回~第72回舞台芸術講座)
※ セット券販売は、5月23日(金)までとさせていただきます。

☆お問い合わせ☆
神奈川県民ホール事業課  045-633-3721  

☆詳細☆
神奈川県民ホール

6月には第15回神奈川国際芸術フェスティバルに
デボラ・コルカー・カンパニー「ルート」ROTA(日本初演)もやって来ます!
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→詳細・問い合わせは、同じく神奈川県民ホール事業課  045-633-3721 & 神奈川県民ホールまで!


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最新海外ニュース http://www.latina.co.jp/index.html
ヴェーリャ・グアルダ・ダ・ポルテーラのドキュメンタリー映画がカンヌに出品決定(05/13,ブラジルほか)
ファビアナ・カンティロ、新作を発表!(05/12,アルゼンチン)
エルネスト・スナヘール・トリオ&リリアナ・エレーロが首都でライヴ!(05/12,アルゼンチン)
アルモドバル、新作の撮影開始を発表!(05/10,スペイン)

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

  1. 2008/05/13(火) 12:44:16|
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松田美緒、新作“LUAR”(ルアール「月光」)~海を越えた人たちへのオマージュ~

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LUAR (ルアール「月光」)

日本ブラジル交流年記念企画(日系ブラジル移民100周年)として、松田美緒の3枚のアルバムの集大成が発売されます!

"Outra Lua"(『島歌』のポルトガルヴァージョン)や『雨降りお月』の日本語ヴァージョンなど、ブラジルと日本をつなぐ未収録・未発表音源、そして、カーボヴェルデの映像とともに届けられる『サイコー』のビデオクリップが収録されています!


 「月光」~海を越えた人たちへのオマージュ~  * 2008.5.21. ON SALE*

日本ブラジル交流年(日系移民100周年)記念企画。ボーダーレスに生き、歌う松田美緒の3年間の集大成。

■3枚のアルバムの中から、日本とブラジルの架け橋となるクロスオーバー的な作品を中心に選曲。
■未収録・未発表音源、サイコーのビデオクリップを収録。

<収録曲>
01 もうひとつの月(「島唄」ポルトガル語バージョン) Outra Lua (Shima Uta)
02 サイコー Saiko
03 あなたの瞳 Duas Contas
04 バイーア~サパテイロ通りの坂下で~ Na Baixa do Sapateiro
05 旅人のショッチ Tabibito no Xote
06 パライーバ Paraiba
07 ゴンドラの唄 Gondola no Uta
08 めぐり逢い Meguriai
09 田舎の列車 Trenzinho do Caipira
10 輝く月(雨降りお月ポルトガル語バージョン)~雨降りお月(日本語オリジナル) Lua Luminosa (Amefuri-Otsuki)~Amefuri Otsuki
【CDエクストラ】 サイコーSaiko (ビデオクリップ)

***「100年の歳月の間に海を越えた人たちへの敬意と、「サウダージ」の温かな響きを教えてくれた日系ブラジル人の人々への感謝を込めて、この歌たちを贈ります。」(松田美緒メッセージより)***
松田美緒Official Web Site
ビクターのページで試聴できます。

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最新海外ニュース http://www.latina.co.jp/index.html
アルモドバル、新作の撮影開始を発表!(05/10,スペイン)
ラテン・アメリカでも? テレビを見るよりもインターネットをする方を好む子供たち(05/10,ブラジル、アルゼンチン、チリ…)
アドリアーナ・カルカニョット新作リリース・ツアー、ブエノスアイレスで開始!(05/10,ブラジル=アルゼンチン)

テーマ:おすすめ音楽♪ - ジャンル:音楽

  1. 2008/05/12(月) 12:35:45|
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ドキュメンタリー『サルサとチャンプルー CUBA/OKINAWA』

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生まれ出る瞬間の歌と踊りのブリコラージュ、浮かび上がるディアスポラの歴史
この映画は起源から隔てられた人びと 離散を強いられた人びとへの讃歌である
製作開始から7年を費やした力作が、いよいよ公開!

あらすじ:1920年代、日本政府の移民政策により、沖縄から遠く太平洋とアメリカ大陸を隔ててキューバへと渡った日本や沖縄からの移民たち。しかし、そこに待ち受けていたのは「棄民」としての過酷な運命だった。やせた土地、重労働、差別、強制収容。その中でも生き抜いた彼らは、二世、三世、四世と子孫を残し、彼らは地元の風土にとけ込んで行く。革命の地キューバで、彼らは今日もたくましく生き続けている。

「スペインとアフリカとアメリカの文化が見事に入り混じるキューバ、中国・日本・南方諸国の文化が入り混じる琉球に、さらに戦後のアメリカ文化が入り混じる沖縄。
それらはいずれも強力な他者によって強いられた悲惨な歴史の証しである。しかしこの映画は、その悲惨さの中から立ち上がるエネルギーに着目する。
生活の中からつぎつぎと立ち上がるキューバの音楽は、いまやアメリカやヨーロッパの人々をも魅了し、ウチナンチューの歌と踊りがヤマトンチューを惹きつける。」

波多野監督が7年という歳月をかけて丁寧に仕上げたドキュメンタリー。沖縄での先行上映を経て、いよいよ東京公開です!


@UPLINK
5/10(土)~5/30(金) 連日11:00/13:00
5/31(土)~6/6 (金) 連日11:00/16:30

《アップリンクファクトリーにて特別上映!》
(上映終了後、監督とゲストによるトークショーを開催)
5月16日(金)19:30~ ゲスト・鎌仲ひとみ(映画監督)
5月23日(金)19:30~ ゲスト・納見義徳(東京キューバンボーイズ・パーカッション奏者)
5月31日(土)19:30~ ゲスト・太田昌国(民族問題研究家)
6月6日(金)19:30~ ゲスト・諏訪敦彦(映画監督)

☆特別観賞券 ¥1,300/当日一般¥1,500/学生 ¥1,300/
 シニア ¥1,000/ドリンクとセットで ¥1,600/
☆沖縄/キューバ割 ¥1,300 (沖縄/キューバに関連したグッズ、写真持参で)

詳しくはUPLINK HP
OR 『サルサとチャンプルー』公式HPまで。

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ラテン・アメリカでも? テレビを見るよりもインターネットをする方を好む子供たち(05/10,ブラジル、アルゼンチン、チリ…)
アドリアーナ・カルカニョット新作リリース・ツアー、ブエノスアイレスで開始!(05/10,ブラジル=アルゼンチン)
アカコンゴウインコの人工飼育プログラム一歩前進へ(05/09,コスタリカ)
ソレダー、再始動! 新作アルバムがついに完成(05/09,アルゼンチン)

テーマ:映画情報 - ジャンル:映画

  1. 2008/05/10(土) 17:38:32|
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いよいよです! 宮沢和史&岡村淳 ドキュメンタリー上映会+トークショウ

[5/9 追記:残り僅かですが、当日の受付予約で入場できます。15:00までは、ラティーナへの電話或るいは、下記メールで対応致します。15:00以降は、新宿文化センター・小ホールの受付で対応いたします。同会場での当日予約受付は17時50分から対応いたします。残席なくなり次第終了となりますのでお早めにお申し込み下さい。]

この組み合わせが実現するのは、今回だけだと思います。
宮沢和史、岡村淳、司会:石橋純で送る、ドキュメンタリー上映会&トークショウ。東大駒場会場は締切ましたので、この上映会を見れるのは、残席僅かな新宿会場に参加していただくしかありません。思案中の方は、お早めにお申し込み下さい!

http://latina.co.jp/liveinfo/okamura_cinema/

中原仁さんWillieさん荒井めぐみさんにも本上映会を取り上げていただきました。

また、本上映会運営の関係で、ラティーナの事務所は、5/9は16:00頃にはCloseとなります。通常と違いますが、よろしくお願いします。

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最新海外ニュース
元陸軍中佐が懲役54年(05/08,コロンビア)
チリ南部で火山が噴火(05/08,チリ)
モスカがプレゼンターを務める番組がCD&DVD化(05/08,ブラジル)
ハイメ・トーレス、話題の新譜リリース!(05/08,アルゼンチン)
イヴェッチのベスト盤がプラチナディスクに!(05/08,ブラジル)
プレミオ・ヒヴァル2007受賞作品発表!(05/02,ブラジル)
ボリビア、通信会社と石油会社を国有化(05/02,ボリビア)
オルケスタ・フィリベルト、メーデー記念コンサート開催!(05/02,アルゼンチン)

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  1. 2008/05/09(金) 00:04:34|
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新番組「radio Samba-Nova」5月分にラティーナからも出演

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 文化放送UNIQue the RADIOの新番組「radio Samba-Nova」に、ラティーナの船津が出演。5月の放送分に登場し、初回の放送は4日午後9時から。また、受付終了間近ですが、5日にはマルコス・スザーノのパンデイロ・ワークショップもございます。

■「radio Samba-Nova」 vol.2
先月からスタートした現在進行形のブラジル音楽情報をお届けする新番組「radio Samba-Nova」。
サンバやMPBはもちろん、バイリ・ファンキにヒップホップまで、旬のサウンドをアップ・トゥ・デートにお届けします。
5月放送回は月刊ラティーナより編集チーフの船津亮平さんをお迎えして、番組名の元ともなっている「新しいサンバ」を特集します。
6ページに渡って「新しいサンバ」を特集した、月刊ラティーナ2008年2月号(下の表紙です)が最高の副読本となりますのでぜひ!


放送日時: 
5月4日日曜日 午後9時~10時
※毎週日曜日 午後9時~10時、木曜日 午後7時~8時再放送

聴取方法: 文化放送UNIQue the RADIO

オンエア・リスト、詳細はこちら
blog Samba-Nova

■番組タイトル: 「radio Samba-Nova」
■パーソナリティ: 成田佳洋ROSE
■放送日時: 毎週日曜日 午後9時~10時、木曜日 午後7時~8時再放送
■番組宛メール: samba@joqr.net

ラティーナ08年2月号

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  1. 2008/05/02(金) 20:55:45|
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TOKYO M.A.P.S

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「TOKYO M.A.P.S」J-WAVEと六本木ヒルズが今年から毎年5月のゴールデンウィークに行うイベントの名前です。記念すべき第1回目のオーガナイザーは、宮沢和史氏。宮沢氏らしい「M.A.P.S」を描き出します。

 GANGA ZUMBA、バランサをはじめ、多くの素晴らしいアーティストのライヴを無料で見ることができます。

5月2日(金)出演:アナム&マキ、キマグレン、Sandii
5月3日(土)出演:バランサ、GO! GO! 7188
5月4日(日)出演:我如古より子、GANGA ZUMBA
5月5日(月)出演:アフロキューバミーゴス、ROCKAMENCO

会場:六本木ヒルズアリーナ

http://www.tokyomaps.jp/index.html

宮沢和史氏がイベントに寄せたメッセージです。
<><>>><>><><>>><><><>
音楽は額縁に収めて一日中鑑賞できるものではありません。
音楽を手のひらに収めて一日中愛でることはできません。

一分間に数百の音符が五線紙を駆け抜け、数分で一曲の音楽は終わり、「無」に戻ります。
見ることも触れることもできないもの....それが音楽。

しかし、実際に目の前でパフォーマンスされた音楽は人々の心に火をつけ、腰を踊らせ、興奮と歓喜を呼び起こす....。時には苛立った心の火を消し、安らぎを与え、静寂に誘うもの.....。

見ることも触れることもできないけれどその時、音楽は人々の「体験」「記憶」の中に色濃く焼き付けられ、その心の中で永遠を勝ち取るのです。

海外の町で活動する時、よくこう尋ねられます。
「おまえの町ではどんな音楽が鳴っているのだ?」
以前の自分にはその答えが見つけられませんでした。
「世界に胸をはれる音楽が果たしてここにあるのだろうか?」
そう自問し続けていました。でも、今は違います。
ここTOKYOは巨大な交差点のようで、
色とりどりの文化、人種、歴史、ファッションやジョークが飛び交い、世界で例を見ないほどの独特な音を発信し、毎日、巨大な都市に共振させています。

2008年の5月の4日間、TOKYO ROPPONGI にパッケージされた商品ではない、本物の音楽を共振させます。
皆さんの心の中をも響かせ、永遠を勝ち取ることを願って.....

宮沢和史

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◆宮沢和史&岡村淳 ドキュメンタリー上映会&トークショウ◆

テーマ:LIVE、イベント - ジャンル:音楽

  1. 2008/05/01(木) 17:15:55|
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