“I’m alive/ vivo muito vivo”
カエターノが新作『セー』発表後のライヴを、国内外のアーティストが半々に出演するブラジル最大級の音楽フェスティヴァルであるTIM FESTIVALで行う急遽行うことになったことを、ラティーナHPのの海外ニュースでお伝えした通りだが、その注目のライヴが実際に行われた。ライヴはTIM FESTIVALを締めくくるショウとして、日曜の夜に始まった。日曜の夜と言っても、時計の針はすでに12時を回っていた月曜の1時過ぎにライヴは始まった。バンドは、もちろんアルバム録音時のメンバーで、カエターノの他に、ギターのペドロ・サー、ベースのヒカルド・ディアス・ゴメス、ドラムのマルセロ・カラード。カエターノたちは、「別人」でステージの幕を開け『セー』に収録の12曲を演奏し、『セー』の収録曲以外では、「ナイン・オブ・テン」(『トランザ』収録)、「ユー・ドント・ノー・ミー」(『トランザ』収録)、「コモ・ドイス・イ・ドイス」(カエターノがロベルト・カルロスのために作曲し、1971年に録音された作品)、「モラ・ナ・フィロソフィア」(『トランザ』収録)を演奏した。
『トランザ』からの演奏曲が多いが、『トランザ』は『セー』以前に唯一“バンド”で録音したアルバム。71年録音で、ロンドン時代の第2作目のアルバムだ。この時のバンドは、ジャルズ・マカレー(ギター)、モアシール・アルブケルキ(ベース)、トゥッチ・モレーノ(ドラム)、アウレシオ・ヂ・ホウザ(ドラム他)。
ライヴの中でも取り分け印象的だった瞬間は、「ナイン・オブ・テン」を歌う瞬間だったようだ。この曲で、“I’m alive/ vivo muito vivo/ Feel the sound of music banging in my belly(私は生きている。すごく生きている感じがしている。音楽を感じる。自分の腹の中で暴れているのを。)”と繰り返し歌った。カエターノ・ヴェローゾ、64才。死ぬということを充分に自覚しながらも、“I’m alive/ vivo muito vivo”と、力強く歌う。この曲のあと、「別人」の歌詞にも通じる「ユー・ドント・ノー・ミー」の“You don’t know me”の部分を繰り返し、カエターノはステージを後にした。
「Rock」を歌う同ライヴの模様を少しご覧下さい。(YouTubeより)
(カエターノへの8000字ロング・インタビュー本編は「月刊ラティーナ」11月号に掲載中!)
http://www.latina.co.jp/html/magazine/revFRM.php
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