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Blog Latina [ブログ・ラティーナ]

月刊ラティーナを発行する(株) ラティーナの情報発信用ブログ!

アルゼンチン、ポピュラー盤紹介

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『MARIA ELENA WALSH/TODOS CANTAMOS CON MARIA ELENA
(マリア・エレーナ・ワルシュ/みんなでマリア・エレーナと歌おう)』

CO 7140842 2520円
【アルゼンチンの国民的童謡歌手による歌曲集】
 ワルシュさん(30年生まれ)は、若いころレダ・バジャダーレスさんと組んでフォルクローレをうたい、その後は、メルセデス・ソーサやスサーナ・リナルディがうたって有名にした現代アルゼンチン・ポピュラー歌曲の作詞作曲家だ。でも、彼女がアルゼンチン文化の代表者のひとりとされ、ブエノスアイレス名誉市民、名誉州民の栄誉を受けたのは、タンゴやフォルクローレと平行して、60年代から児童文学者とくに子どもの歌の作者として大きな足跡を残したからだ。彼女の歌のもっとも有名な主人公、パリに行った女性の亀さんマルガリータはブエノスアイレス州ペウワホー町の出身ということになっていて、同町の入り口に銅像が建っているそうだ。彼女の曲はアルゼンチンでは母子、あるいは孫と、数十万人がうたい継いできた。イギリス流のナンセンス・ユーモアにアルゼンチン感性の毒が加わり、オトナにも魅力的。〔月刊ラティーナ07年11月号掲載 Text:高場将美〕

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『TUMBATU CUMBA(トゥンバトゥ・クンバ)』
FF 034 2310円
【独自の世界を創造する注目のグループ】
 自国アルゼンチンのタンゴやフォルクローレのリズムを基盤にしながらも、そこから徐々にアフロ・ルーツのラテン音楽へと発展を遂げている若き演奏集団トゥンバトゥ・クンバ。タイトルにグループ名を冠した5年ぶり3枚めの本作ではペルーのランドー、フェステーホあり、アフロブラジル・テイストあふれる音あり、コロンビアのクンビアにウルグアイのカンドンベ、ミロンガ、ジャズ等といったアルゼンチン&中南米諸国ラテン音楽融合の旅が味わえる内容になっている。バンド構成はパーカッション&ボーカルのマガリ・ファルコフとバンドのリーダーでコンポーザー、ボーカル&ギタリストのニコラス・ファルコフ兄妹が中心で、ベースのセバスティアン、キーボードのフリアンなど男女混成5~6人のグループで活動する。ブッシュ訪ア反対のコンピ盤CD参加など、以前より気骨ある活動が注目されている彼らだが、サウンドもあえて洗練でまとめず、リズムとハーモニーのバランスにパーカッション、ボーカルの力強さと時世の歌詞を盛り込むなどオリジナリティにあふれている。〔月刊ラティーナ07年11月号掲載 Text:タニィ〕

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『SHH(エセ・アチェ・アチェ)』
OUI 007 2310円
【クラブシーンで活躍のエレクトリック・サウンド】
 モザイク状のちょっとエッチなジャケットはPVからの一場面。CGをすごく上手に使ったそのPVのクオリティーがすごく高くて驚いた(彼らの、MySpaceで見れるよ)。エレクトロニックな映像とか音楽の質って、機材面よりも才能でどうにでもなるところも多く、SHHは音でも映像でもブエノスアイレスって街の“都市感”をいい具合に取り入て/醸し出していて、先進国のエレクトロニックでいいものに対抗できる良質なものを作っている。本作が1st.アルバムながら、99年から活動する彼ら。トリップ・ホップ、ハウス、ドラムンベースなんかを栄養にしたトラック制作はお手のもの。そのトラックに、アルゼンチン・ミュージシャンの“オーガニック”な生音が重なる。トラックと生音が有機的に重なるのは、彼の音楽には常にメロディーがあって歌詞があって「歌」になっているから。踊れる歌ものとして、ブラジルの「CSS」みたいに世界に飛躍するか!?〔月刊ラティーナ07年11月号掲載 Text:花田勝暁〕

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『LEON GIECO/4.L.P.
(レオン・ヒエコ/4番目のアルバム)』

GS 120292 2310円
【レオン・ヒエコ名作の復刻CD盤】
 アルゼンチンを代表するシンガー・ソングライター、レオン・ヒエコの名作(タイトル通りの第4作)が再復刻された。以前のCDは手元にないので未確認だが、今回はオリジナルLP(1979年初頭リリース)の見開きジャケット内側に掲載されていた歌詞や参加メンバーの写真が、ブックレット内にきちんと再現されている。参加メンバーは多彩で、盟友チャーリー・ガルシアやニト・メストレらロック勢のほか、バンドネオンのディノ・サルーシやケーナのホルヘ・クンボなどを随所に配することで、フォルクローレの要素を取り入れたルーツ・ロック路線を極めていく足掛かりとなった。自身のアコースティック・ギターとサルーシとの絡みも秀逸なTrack01は、特に重要なレパートリーとなっていく。Track08,09,10はソロ・パフォーマンスを収めたライヴ録音。ハーモニカが入ると、彼もまたディランズ・チルドレンの一人であることが思いだされるのだった。〔月刊ラティーナ07年11月号掲載 Text:斎藤充正〕

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『LA BANDA DEL VIEJO MUNDO/MUSICA DE EUROPA CENTRAL Y DEL ESTE
(ラ・バンダ・デル・ビエホ・ムンド/中欧と東欧の音楽)』

UP 510 2520円
【アルゼンチンの移民達のルーツ・ミュージック】
 ある意味21世紀的混沌を象徴するようなアルゼンチンの東欧系移民
バンドの奏でる“中東欧音楽”。アコーディオンのダニエル・インゲル、バイオリンのパウル・ペレス、クラリネットのアレハンドロ・グアレスキあたりが中心メンバーらしく、ハンガリーのダンス、モラヴィアとスロバキアの歌、ユダヤの踊り、ボルガのポルカ、チェコの歌、ジプシーのヴァルス(ワルツ)、ロシアのカチューシャなど雑多に思いのままに並べて素朴な演奏を聞かせる。曲によってはダルブッカやツァンバル(小型のツィンバロム)、マンドリンやジェンベまで持ち出して何でもありな奔放さの内にも移民的哀愁もたっぷり感じさせる。ジャケットの写真から推測するに、数曲でヴォーカルを担当するミラン・クルチェンスキーは遥かに上の世代のようだし、世代を跨いで移民が奏でる遠き故郷の追憶って感じだろうか。〔月刊ラティーナ07年11月号掲載 Text:関口義人〕

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『TONOLEC/TOBA
(トノレク/トバ)』

UNION T001 2520円
【トバ族の音楽と現代サウンドの融合】
 アルゼンチン、ボリビア、パラグアイで自然・芸術と共存し、自給自足生活を送る少数民族トバ。サウンド担当ディエゴ・ペレスとグアラニ―族の血を引く作詞・ボーカルのチャロ・ボガリンの男女ドゥオからなるトノレックは、2年にわたりアルゼンチン北部チャコ州チェラアラピのトバ族と交流し、歌やダンス、子守唄などトバ独特の音楽を体感した。本作はその体験から彼ら自身が“トバ・エレクトロニカ”と呼び、民族的・土着的なトバ音楽とラップ・エン・エスパニョールやクラブ・ミュージック等モダンサウンドといった両極にあるもの同志の融合を試みており、時にアジアン・エスニック的で一度聴くと忘れられない奇妙な味わいを醸し出している。独特のフラットな発声でスペイン語とトバ言葉を操りながら歌うチャロの声は、高らかにはるか遠い世界へと誘ってくれるかのようだ。テクノロジーが少数民族の文化を伝える手段として何が出来るのか? 少数民族の音楽を『保存』ではなく、エレクトロニカへと進化させることの意義は? などさまざまな問題提起をしてくれるCDでもある。〔月刊ラティーナ07年11月号掲載 Text:タニィ〕

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  1. 2007/10/23(火) 13:09:29|
  2. 商品紹介[アルゼンチン]
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