ワグネル・チゾの輝かしいキャリアの全体像に迫る4枚組CDボックス・セットが発売になり、ラティーナにも稀少入荷しています。稀少ですので、WEBショップでチェック・ボックスがなくなった場合は、order @ latina.co.jp に問い合わせてみて下さい。ボックス・セットには、チゾがこの40年の間にアレンジを行った音源が収録。MPBシーンのスタンダードを築いたと讃えられる名アレンジが多数含まれています。
『WAGNER TISO/DA SANFONA A SINFONICA(4CD)ヴァギネル・チゾ/ダ・サンフォーナ・ア・シンフォニカ(4CD)』
ボックス・セット『ダ・サンフォーナ・ヂ・シンフォニカ』は、チゾのその裾の広い魅力を余すこと無く伝えています。発案したのは彼の妻である、ギゼーリ。
『マント・ダス・エストレーラス』と名付けられた1枚目は、シンフォニー・オーケストラとチゾが共演した際の録音が収録された。ミルトンとの「カイコー」、パウロ・モウラとの「ペドラ・ダ・ルーア」、ジョアン・ボスコの未発表録音「コルサーリオ」、ジェラルド・カルネイロとの共作曲「1オバイレ・アントロポファゴ・トランスハシアル・ヂ・サンタ・クルス」はリチーとカズーザが参加しており、もっとも聞きごたえのあるトラックのうちの1つだ。
チゾにとって、アレンジすることは、ある曲の共同作曲者になるようなことだ。そのことが、2枚目の『ナ・バトゥータ・ド・スセッソ』を聞くとよくわかる。チゾのアレンジで世に広く知られたミルトンの「ミラグリ・ドス・ペイシェス」、ゴンザギーニャの「コメサリア・トゥード・オウトラ・ヴェース」、ベト・ゲヂスの「ソル・ヂ・プリマヴェラ」、ジャヴァンの「メウ・ベン・ケレール」といった曲が収録されている。
3枚目の『フトゥーロ・ド・プレテーリト』は、チゾの作曲家としての一面の強い作品。ナナ・カイミ、エラズモ&ホベルト・カルロス、マイーザの録音の他に、アドリアーナ・カルカニョットの歌う「ソニフェラ・イーリャ」も収録された。
「アドリアーナのことは、彼女が一枚目のアルバムを出す前に知った。出演するために行ったモントルーで、プロデューサーのモサーラが、僕のステージでアドリアーナに少し演奏させてもらえないかと頼んできたんだ。彼女が歌うのを聞いたことはなかったけれど、彼女は観客を文句無くひきつけた。数年後、彼女のアルバムでアレンジしたんだ」
4枚目である『ヴェレダス』には、特別プロジェクトからの録音が収録されている。ガルとオーケストラと行った、ヴィラ・ロボスの「フォルサ・エストラーニャ」といった曲だ。
子供の頃チゾは、ミナスジェライス州のトレス・ポンチで、彼のアイドルだったカウビー・ペイショットやアゴスチーニョ・ドス・サントスをラジオで聞いて育った。電波の状況が悪く、曲が途切れ途切れになったり、途中で聞こえなくなくなってしまうことも多かった。そういう時、チゾは曲がどんな風に続いていくのか想像した。
こんな風に、音楽についての想像力を伸ばしていった彼。作曲し、メロディーを作ったりすることも好きで、音楽家になりたいという夢を持ち初めていたが、その中でも、クリエイティヴで何でもできるアレンジャーになりたという思いを抱いていた。
「僕の育った50年代、情報もなかったし、仕組みもなかった。色んなものの多くが届かなかったし、届いてもすごく断片だけだった。道という道もなかった。トレス・ポンチを出てリオに着くには1日半かかった。だから僕らは埋めるべき大きな空白を持ち合わせていた。だから僕らは自分たちで一から考えって音楽を演っていた。僕らは僕らのスタイルを生み出し、磨いていった。今日の音楽家はすごく技術はあるけれど、スタイルがないよ」
チゾはまた子供の頃の別の話をはじめた。「僕とミルトン(・ナシメント)は、自分達の作った曲にハーモニーを作っていた。それが僕らのできる最大限のことだった。僕は、いつか僕のアイドルたちと演奏することを夢見ていたけれど、僕のアイドルみんなと共演できたよ」
チゾは、トレス・ポンタスを出て、ベロ・オリゾンチへ移り住んだ。録音のためにとリオへ来て、ベロ・オリゾンチに戻ることはなかった。
ゾナ・スルのナイト・クラブで演奏しているとパウロ・モウラに声をかけられ、彼のグループで演奏するようになった。そして、カネカゥンのこけら落とし公演で、マイーザのグループの一員として出演したことが、ワグネル・チゾが音楽家として注目されるのに必要不可欠なことだった。作曲家、演奏家、アレンジャー、指揮者として燦然と輝くキャリアのスタートだった。もちろんボックス・セットにはマイーザとの作品も収録されている。
『WAGNER TISO/DA SANFONA A SINFONICA(4CD)ヴァギネル・チゾ/ダ・サンフォーナ・ア・シンフォニカ(4CD)』
収録アーティスト

収録曲

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