ラティーナ12月号では、駒形四郎さんによる松田美緒へのインタビューを掲載しております。
松田美緒さんは今作が2作目のオリジナル・アルバムで、1stアルバム『アトランティカ』は、2005年の8月に発表されました。
『松田美緒/アトランティカ』VICP-63039
松田美緒、知らないなあと思いながらオープニングのタイトル曲を聴くや戦慄が走った。ヤバイ。刹那感と儚さが交じり合った、それでいて愛もたっぷりある成熟度の高い歌声。しかも、26歳と知って二度びっくり。大学時代にアマリア・ロドリゲスの歌に出会い、ポルトガル語を独学で学んでリスボンに渡り、さらにカボ・ヴェルデやブラジルにも渡ってポルトガル語圏の様々な音楽を吸収した超行動派。そんな彼女にふさわしく、本作はブラジル、ポルトガル、カボ・ヴェルデのミュージシャンたちと共にリオで録音されている。ファドありサンバあり、カボ・ヴェルデのモルナもありの内容だが、もちろん、そこに国境はない。サウンドは表題どおり汎大西洋的と言えるもので、ファドでアコーディオンやバンドリンが奏でられる作品もあれば、サンバがカボ・ヴェルデ風に味付けされている作品もある。それこそが松田美緒の流儀なのだろう。顔面も良し!(レビュー by森田純一 「ラティーナ2005年9月号より」)

『松田美緒/ピタンガ!』VICP-63609
前作『アトランティカ』では、遍くポルトガル語圏の哀愁深い大衆音楽を取り上げ、聞くものに新たな音楽の旅をさせてくれた松田美緒。久保田麻琴をプロデューサーに迎え、ノルデスチのミュージシャンと作り上げたミニ・アルバム『カルナヴァリスタ』を挟んで作り上げた2ndアルバムは、大地の恵、大地の持つエネルギーの象徴としてピタンガのイメージを借り『ピタンガ!』と名付けられた。オリジナル曲が5曲収録され、シンガーとしての魅力以外に、シンガーソングライターとしての彼女の魅力にも触れることができる。カヴァー曲は、?を除きブラジル人作家のものが取り上げられ、アレンジにはノルデスチ音楽の要素が随所に取り入れられ、全体にブラジルに寄り添った作品となった。タイトル最後の「!」と内容の一致に大きく納得!私にしてみりゃ、あなたの秘めるエネルギーこそ「ピタンガ!」ですよ!(レビュー by荒木 尭 「ラティーナ2006年12月号より」)
個人的に、松田美緒さんは、近いうちにニューアルバムも発表されるというフランスの吟遊詩人ピエール・バルーのこんな言葉が似合う歌い手さんだと思っています。
「僕はただの少年さ/自分には歌がある/でも人生に飢えている/僕を解き放してくれる愛の形がやってくるのをずっと待っている/そうさ僕はひとりの少年だ/歌を使って/すべて信ずるところ/生きとし/生けるものに/僕の声をまぜていくんだ/生きる/生きる/生きる」(ピエール・バルー「生きる」より)
雑誌「未来」でも連載も担当され、歌い手としての才能はもちろん、文才も注目されています。アルバム発表後でライヴも多数行われているので、ぜひ実際に彼女の歌声を生で聞いて下さい!
松田美緒HP ←視聴もできますし、ライヴ情報もあります。
スポンサーサイト
テーマ:HIPHOP,R&B,REGGAE - ジャンル:音楽