まずはブラジルから届いた方ですが、ステラ・カイミStella Caymmi著『カイミ・イ・ア・ボサノヴァCaymmi e a Bossa Nova(カイミとボサノヴァ)』と、カルロス・リラCarlos Lyra著CDBOOK『エウ・イ・ア・ボサEu e a Bossa(僕とボサノヴァ)』の2冊。

『カイミ・イ・ア・ボサノヴァ』は、ドリヴァル・カイミの孫で、ジャーナリストや文学教授の顔をもつステラ・カイミが、ドリヴァル・カイミの音楽がボサノヴァの誕生にどんな影響を与えていたかを探った1冊。ステラがカイミについての書籍を発表するのはこれが2度目で、2001年には『ドリヴァル・カイミ - オ・マール・イ・オ・テンポDorival Caymmi - O Mar e o Tempo』を上梓している。
ステラが『カイミ・イ・ア・ボサノヴァ』を書くきっかけとなったのは、前書を執筆する際にシコ・ブアルキにしたインタビュー内で、「大きなムーヴメントであったからには、ボサノヴァは多くのことを否定した。ノエル・ホーザも、アタウルフォ・アルヴィスも含め、多くの偉大なブラジル音楽家を否定したけれど、ドリヴァル・カイミは否定できなかった」という発言があったからだ。
これをきっかけに、ステラは多くの資料や、ジョアン・ジルベルトを含めた多くのアーティストからコメントを集め『カイミ・イ・ア・ボサノヴァ』を執筆した。カイミは、今年8月に亡くなったが、出版はカイミの他界以前から決定していた。

カルロス・リラの代表曲を収録した2枚のCDが付いたCDBOOK『エウ・イ・ア・ボサ』は、「ボサノヴァの貴公子」として常にボサノヴァ・シーンの核として活躍してきた自身による自伝。多くの貴重な写真が掲載されているのも美しい。
CDに収録された曲は、本文が進むのに合わせて年代順に歌詞も収録してされている。多くの名曲の誕生秘話や、多くの偉大なミュージシャンとの交流が記された本書は、熱心なボサノヴァ・ファンならぜひ手元に置いていただきたい1冊。
アルゼンチンから、タンゴ関係の書籍も入荷している。『歌詞から見るタンゴEL TANGO EN SUS LETRAS』と、『オスバルド・プグリエーセ:タンゴに生きた人生 OSVALDO PUGLIESE UNA VIDA EN EL TANGO 』だ。
『歌詞から見るタンゴ』は、200曲以上のタンゴ、ワルツ、ミロンガの歌詞を収録し、有名曲には歌詞の背景も解説されている。タンゴの魅力の1つである歌詞を味わうのに非常に好適な1冊。
『オスバルド・プグリエーセ:タンゴに生きた人生』は、生誕100年も記憶に新しいプグリエーセの人生を、オスカル・デル・プリオレが記した伝記。ピアニスト・作曲家として、現代アルゼンチンが誇る音楽家を総体的に語る伝記の登場だ。
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