前回の2回
Pedro Saペドロ・サーへのインタビュー~幼少期~
Pedro Saペドロ・サーへのインタビュー~リオへロック・シーンが根付く過程で~
(インタビューはBruno Maiaが行ったもの)
BM:どういった経緯があって、あなたとカエターノは、プロとして一緒にやっていくことになったの? しかもアルバムをプロデュースするまでの関係に。カエターノがあなたを選んだのかをどうしてだと考えている?
ペドロ・サー:僕を選んだのは、話し合っていたからだよ。僕は“バンド”の人間で、彼は何らかのバンドをやりたかった。それで僕を呼んで、今僕にバンドが一つ増えた。カエターノとはすごく内容のある音楽作りの話をしているし、彼は一緒に作るのにすごくいい相手だよ。すごく優しくてクリエイティブなんだから。でも実のところ、僕が『Na Pressao』や『O Dia que Faremos Contato』でレニーニと一緒にやっていたのが、カエターノが『ノイチス・ド・ノルチ』を作るときに僕を呼んだ一番の理由だった。『ノイチス・ド・ノルチ』が、僕らの共作関係の最初なんだけどね。
BM:あなたのプロデューサーとしての活動は、カエターノとあなたのプロとしての関係をより深めるための特別なものなのですか、それとも、カエターノの『セー』をプロデュースしたこととは別にあなたキャリアの新たな方向なのですか? あなたは、プロデューサーとしてフビーニョ・ジョコビーナのアルバムをプロデュースしているし、カエターノの曲も以前プロデュースしています。
ペドロ・サー:ええと、僕はそんなに整理して物事を決めていないんだ。プロデュースするのは好きなんだけど、でもちょっと面倒くさがりなんだ。で正確に言うとすると、いつも僕は誰かと一緒にプロデュースしてきた。カシンは、生まれながらのプロデューサーで、シコ・ネヴィスは音楽プロデュースのマエストロだ。1人でアイディアを考えたり、何かプロジェクトについて考えるのは好きなんだけど、遅いし怠け者なんだよ。
BM:マルセロ・カラード(Dr)やヒカルド・ヂアス・ゴメス(B、Key)とバンドを組むことの決め手になったのは何?
ペドロ・サー:彼らが僕の兄弟のジョナス・サーと一緒に演奏するのをずっと見てきた。子供の頃からよく知っているんだ。マルセロが12歳の時に、ボタフォゴに「Mulheres Que Dizem Sim」を見にきていたのを覚えているよ。カエターノや彼らを繋げることができたのはすごくよかった。若い2人はすごくいいよ。
BM:このアルバムで、再びカエターノはバンドのコンセプトでアルバムを作っている。君が言ったように、プロデューサーであることの他に、バンドのミュージシャンの一人でもある。スタジオの中で、この2つの立場はどう違ってくるの? それぞれの限界はどういうところ?
ペドロ・サー:僕は、複数の物事や複数の役割を触媒にして、作品を作っている。もちろんカエターノは、紛れもなく“あの”カエターノで、多くのことをやってきた。でも僕はモレーノをプロデュースに呼んだ。彼は天才で、バンドの外からの視点がなければ、僕は演奏家としてこんなに演奏するのは不可能だったと思う。ダニエル・カルヴァーリョも呼んだ。彼は、「Moca」とすごくいい関係にあって、すごくいいサウンド・センスのエンジニアだ。「Moca」っていうのは、幼稚園の頃の、モレーノのあだ名だよ。
BM:「カエターノがロックのアルバムを作った」って誰もが言っている。『セー』を聞くと確かにそうなんだけれど、音楽的に単純にロックをレファレンスした作品ではない。どういう経緯で、あなた方は、この最終的なサウンドやアレンジに辿りついたのですか?
ペドロ・サー:ロックかロックじゃないかってことは、すごくどうでもいいことだよ。ロックのアルバムじゃないけれど、ロック・バンドのフォーマットでやっていて、最終地点もロックだ。デビッド・バーンが言っていたのは、「おろらく今年最高のインディー・ロック・アルバム」だって。おもしろいよね? このコメントを聞いてすごく嬉しくなった。実際、クリエイティブなものは何でも、分類不可能な魅力を備えている。ロックだってそうだよ。つまりは、僕はロック畑の人でもあり、ギターや何だって弾く。でもそれら全部は相関していることなんだよ。
(明日後編を掲載します。)
*話題に出てきたペドロ・サーの弟のジョナス・サーは、プロ・デビューしていて、音源はMySpaceでも聞けます。
http://www.myspace.com/jonassah
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