
ヤエル・ナイム、フェイスト、キャット・パワー、ジョアンナ・ニューサムなんかを引き合いに出したい女性シンガーソングライターがデビューアルバム『スウィート・ジャルヂンSweet Jardim(甘い庭)』を発表した。28歳美人、サンパウロ出身、サンパウロを中心に活動するチエTiêのデビューアルバム『スウィート・ジャルヂン』は、音楽仲間のセレブロ・エレトロニコらの協力の下で制作された。MySpaceで取り上げられている6曲しか聞けていないが、聞き応え十分な1作であることが予想される。世界中の第一線で活躍する女性シンガーソングライターの作品に比肩する1枚がブラジル、サンパウロから届きそうだ。
本作を紹介している記事で印象に残る一節があった。それは、サンパウロの今の若い世代がそれぞれが自発的な協力関係を築き、連帯する姿勢で音楽を作っているが、これはボサノヴァやトロピカリアやジョーヴェン・グアルダの若者の連帯と似ているが違うという一節。協力し合っているそれぞれの音楽家の音楽性が全く違うからだ。確かに、チエとセレブロ・エレトロニコの音楽性だけを比べても、似ていない。
オルケストラ・インペリアル、フィーノ・コレチーヴォ、ドーシズ・カリオカスに代表されるように、リオの若い音楽家たちも連帯し、おもしろい活動をしているが、それぞれの音楽が「似ていない」という点は、サンパウロのシーンの方でより顕著な特徴と言えるかもしれない。
話は逸れましたが、チエの音はまずMySpaceで試聴してみて下さい!
PVもあります。
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