カエターノ『セー』へのインタビューで、雑誌では紹介できなかった貴重な発言を紹介していきます。

カエターノ・ヴェローゾ『セー』UCCM-1102
(新作『セー』に関して、ボブ・ディランはリファレンスの対象にあったか、という質問に対して)
この「オレは後悔しない」では、僕は完璧にボブ・ディランに夢中だ。これまでなかったほどにね。彼の本はいろいろ読んだけど、とりわけスコセッシ監督が撮った彼についてのドキュメンタリーが気に入ったからだ。そこでは彼は、ほんとうに魅力的に捉えられてる。僕は改めて、彼に惚れ直してしまった。これまで以上にだ。彼の仕草やものの言い方、すべてが実に美しいんだ。60年代くらいの映像だと思うけど。それに、僕が知らない、彼が敬愛していたアメリカのミュージシャンたちがいろいろ出てくる。サイコーに美しいDVDだよ。ボブ・ディランが神みたいなんだ。だから、「オレは後悔しない」を書いていた時、ルー・リードのイントロと同じほどの明確さでもって、ボブ・ディランの歌い方と作曲の仕方に対するリファレンスを残したいと思っていたんだ。曲のところどころに、それを意識したものを入れたし、歌う時も、少しそれらしく努めてみた。というのも、あまり熱を込めて、カリカチュア化してしまっては恥ずかしいと思ったから。でも、ボブ・ディランはあの曲に込められてるよ。あの曲だけだけどね。他の曲では、僕はあまりそうは思えない。
カエターノが言及しているボブ・ディランのドキュメンタリーは、この作品だ。

『ボブ・ディラン ノー・ディレクション・ホーム』
監督:マーティン・スコセッシ
またボブ・ディランは、カエターノより少し早く、大傑作との呼び声も高い新作『モダン・タイムズ』を今年発表したばかり。ロックしてきたおじいさんたちが、ロックな生き方をしてきた根性を見せつけるかのような傑作を次々と発表している奇妙で刺激的な06年後半。

『ボブ・ディラン/モダン・タイムズ』
番外編はまだ続きます。乞うご期待!
(カエターノへの8000字ロング・インタビュー本編は「月刊ラティーナ」11月号に掲載中!)
http://www.latina.co.jp/html/magazine/revFRM.php
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
最新海外ニュース http://www.latina.co.jp/index.html
◆アルゼンチンのオペラの殿堂11月から1年半の閉鎖!(10/23,アルゼンチン)
◆グルーポ・コルポがアジアでの初めての舞台(10/23,シンガポール)
◆文化を運ぶ~リオの地下鉄の新しい試み~(10/23,ブラジル)
◆ブラジルGOL機墜落事故 (10/21,ブラジル)
◆ゼカ・パゴヂーニョ緊急手術! 結果良好。(10/21,ブラジル)
◆"MTVラティーノ2006" 授賞作品・アーティスト発表!(10/20,メキシコ)
最新国内ニュース http://www.latina.co.jp/index.html
◆空手黒帯の大物ジャズ・ピアノ奏者、ベネズエラから初来日ライブ!(10/23)
スポンサーサイト