
『ニルヴァーナ/ネヴァーマインド』
(新作『セー』に関して、ニルヴァーナはリファレンスの対象にあったか、という質問に対して)
カエターノ・ヴェローゾ「ニルヴァーナについては、僕は大好きだ。特に90年代のアルバム、中でもあの『ネヴァーマインド』が、僕は一番美しいと思う。ロック史においてもっとも美しいアルバムの一枚でもある。ニルヴァーナは大好きだから、『異国の香り』では彼らの曲を1曲レコーディングした。「カム・アズ・ユー・アー」、美しい曲だ。だから、頭の中にはあると思うよ。でも、考えてはいなかったな。アルバムを作ったら、そこに出たということじゃないかな。実は、作曲とアレンジを作っていた時に、もっとも意識的に念頭に置いていたのは、ピクシーズのアルバムだった。何年も前に、ペドロ・サーが、彼らの出演したBBCの番組を聞かせてくれて、多分それを一番考えていたんだと思う。」
このペドロ・サーがカエターノに聞かせ、『セー』を作るきっかけとなったという音源が実際に市場に存在し、流通している。

『PIXIES/PIXIES AT THE BBC』(GAD 8013)
ボストン出身の米オルタナティヴロック・シーンの先駆的バンド・ピクシーズが英BBCに1988~1990年の間に残した音源を収録した作品で、確かに『セー』に通じるシンプルでヒリヒリした、ロック・バンドによるサウンドが詰まっている。
また、カエターノが『異国の香り』で取り上げたニルヴァーナの「カム・アズ・ユー・アー」は、カート・コバーンがピクシーズのサウンドを意識しながら作った曲として知られており、近年のカエターノには、直接的にも間接的にも、ピクシーズを中心とする90年前後の米オルタナティヴロック・シーンからの影響が色濃い。
カエターノの『セー』のサウンドのルーツが気になる人は、ぜひ『PIXIES/PIXIES AT THE BBC』を探してみて下さい!
番外編はまだ続きます。乞うご期待!
(カエターノへの8000字ロング・インタビュー本編は「月刊ラティーナ」11月号に掲載中!)
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